特別支援学校卒業後の進路とは?就職・進学・就労支援の選択肢

この記事に出てくる人

柳澤さん

株式会社8ユニット代表取締役 就労継続支援B型事業所「未来図校静岡キャンパス」を運営。障害に特化した400名以上とのカウンセリング歴により、5年後の社会的自立を目指す支援を実施。

ミネストローネ

静岡の映像制作会社 合同会社RP代表。発達障害・精神障害のロールモデルを探す「今こそ動画だ!」を運営。Adobe認定プロフェッショナル(Premiere Pro) 発達障害(ADHD,ASD)当事者。

特別支援学校の卒業後の進路

特別支援学校の生徒たちが高校を卒業すると、一般的な高校と同じように進路選択をすることになります。し
かし、特別支援学校の場合、卒業後の進路は特有の選択肢があります。例えば、18歳で特別支援学校を卒業した場合、就労経験がないために直接就労継続支援B型事業所を利用することは難しいのではないでしょうか。

就労継続支援B型利用対象者(一例)
  • 就労経験があって、年齢や体力面で一般企業に雇用されることが困難となった者
  • 50歳以上の者
  • 障害基礎年金1級受給者(20才以上)

就労移行支援事業所の利用

就労経験がない場合でも、まず「就労移行支援事業所」を利用しアセスメント(能力評価)を受けることで、就労継続支援B型事業所を利用することができるようになります。
これは自治体ごとに制度が異なりますが、例えば静岡市で特別支援学校を卒業見込みの人は在学中に3日程度の暫定支給決定を行い、就労移行支援を利用して作業実習等によるアセスメントを実施することになっています。

私は就労経験のない人はB型を利用できないと思っていましたが、それは違いました。

卒業後の進路の多様性

特別支援学校を卒業した生徒の多くは、一般企業への就職や就労移行支援事業所の利用、または就労継続支援A型・B型事業所に進むことがほとんどです。
中には大学などの教育機関に進学する者もいますが、その割合は約2%程度です。就職先が見つからない生徒もいますがこれも全体の約4%程度に留まります。

通信制高校の雰囲気と特性

キラリ高等学校の特徴

通信制高校として代表的な例に「学校法人倉橋学園キラリ高等学校」があります。この学校は、静岡県榛原郡吉田町にある私立の単位制・通信制高校であり、特別支援学校ではないものの、特定のニーズを持つ生徒に対するサポートを提供しています。

生徒層と学校の雰囲気

通信制高校には、心に傷を抱えた生徒や極端に人づきあいが苦手な生徒などが多く在籍しています。
これらの学校は、個別のペースで学習を進めることができるため、特に一般的な高校生活が難しいと感じる生徒にとっては居心地の良い環境となっています。また、通信制高校では一般的な高校のようなフルタイムの授業がないため、生徒ひとりひとりの学びのスタイルに応じた学習が可能です。

まとめ

特別支援学校の卒業生の進路は、就労移行支援事業所の利用を通じて、より多くの選択肢を得ることが可能です。
また、通信制高校のような学校は、個別の学習ニーズに応じた柔軟な環境を提供し、多様な生徒に対応しています。
これらの教育機関は、それぞれの生徒の特性に応じた支援を行いながら、社会への参加や自立を支援しています。

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