アプリ改修ログ #2 LMSガイドの配置改善とサポート体制

映像制作工房LACとLAC-LMS

映像制作工房LACは、障害当事者の方の新しい働き方を支援するプラットフォームとして、就労支援事業所と連携し、動画編集スキルの習得から案件経験まで一貫してサポートしています。私たちが大切にしているのは「学びっぱなし」にならない仕組みであり、最終的な就労につなげることを目標としています。

LAC-LMS(専用学習管理システム)では、動画教材・演習課題・チェックリストを通じて段階的なスキル認定を行っており、基本技術から実践力まで幅広く育成しています。

サービス拡大に伴う課題の顕在化

LACのサービスが広がり、より多くの事業所にご利用いただけるようになった結果、新規参加事業所さんからのご質問が増加してきました。基本操作・ファイル操作・トラブル対応等に関する問い合わせが日常的に発生するようになり、以下の課題が明確になってきました。

  • 今後参加される方が急激に増加したときの対応オーバーフロー
  • タイムリーな回答ができない時間帯での作業停止リスク

これらは成長による嬉しい課題でもありますが、持続可能なサービス提供のためには抜本的な改善が必要です。

既存ガイドの課題と改善の方向性

実は、ブロンズメンバー向けのLMSガイドは以前から提供していました。
しかし、運用を続ける中で重要な課題が見えてきました。

必要な時に必要な情報が届いていない

全体のガイドがあっても、学習者の方が各セクションを開始する直前に、そのセクション特有の注意点や操作方法を確認できなければ、結局同じような質問が繰り返し発生してしまいます。

そこで既存ガイドの配置を見直し、セクション開始直前に必要な情報を適切に配置することで、より効果的なサポート体制を構築することにしました。

段階的サポート体制の設計

この課題解決のため、「段階的サポート体制」を新たに設計しました。利用者の方が段階を追って自己解決できる仕組みを整えることで、運営負荷を軽減しながら、より良いユーザー体験を提供することを目指しています。

制作物の拡充

動画ガイドの拡充

  • ブロンズメンバー全体向けガイド(既存のものを修正)
  • Section1および2の動画ガイド(新設)
  • Section3の動画ガイド(新設)

サポート資料の新設

  • 全体のチートシート(トラブルシューティング、操作手順等)

これらの制作物により、各セクションの開始時に、その時点で本当に必要な情報を提供できる体制を整えています。

新しいサポートフローの実装

改修後のサポート体験は、このように変わります。

1. 始める前にガイドを見る

2. わからなかったらDiscordでBOTに聞く

3. BOTがわかれば返答+チートシートを提示

4. BOTがわからなかったら講師が補足

現在はLMSに対してガイドとチートシートのリンクを実装済みで、
2週間~1ヶ月程度でガイドおよびチートシートを作成し、格納予定です。

期待される効果と今後の展望

この段階的サポート体制の構築により、以下の効果を期待しています。

  • 質問数の削減と運営負荷軽減:適切なタイミングでの情報提供により、同内容の問い合わせを減らす
  • ユーザーの自己解決力向上:段階的な情報提供により、学習者の自立性を促進
  • 新規事業所でのスムーズな導入:体系化されたサポート体制により、導入時の不安を軽減
  • サービス満足度の向上:タイムリーで適切なサポートによる学習体験の質向上

映像制作スキルの習得は継続的な取り組みが必要な分野です。だからこそ、学習の過程で生じる疑問や困難を効率的に解決できる仕組みを整えることが、最終的な就労支援の成功につながると考えています。

映像制作工房LACは、これからも利用者の方と支援員の方、双方にとって使いやすいサービスの実現を目指し、継続的な改善に取り組んでまいります。

映像制作工房LAC

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