映像制作工房LACは、障害のある方が「動画編集で働く」ことを実現するサービスです。就労支援事業所向けに月額制で提供しており、利用者の方が動画編集スキルを学び、実際の案件で経験を積み、最終的に映像制作の仕事につなげるまでを一貫してサポートしています。
「習っただけで終わり」ではなく、学んだスキルを実際の仕事で活かせるようになることが私たちの目標です。LAC-LMS(専用学習管理システム)では、動画で学んで、課題を提出し、スキル認定を受けて、実案件にチャレンジする、という実践的な流れで着実にプロのスキルを身につけていただいています。
映像制作工房LACの運営において、案件の円滑な共有は極めて重要な要素です。現在、管理者が使用している案件管理アプリは、単なる情報管理ツールを超えて、LAC全体の業務効率を左右する基幹システムとしての役割を担っています。
将来的には、案件を依頼したい個人・法人の方々が直接このシステムを利用することも想定しており、日々改善を重ねている途中です。
このアプリの重要な機能のひとつが、Discord への案件投稿機能です。
LAC内での情報共有を効率化するため、案件情報を自動的にDiscordチャンネルに投稿する仕組みを構築していました。
運用を続ける中で、現場の管理者から貴重なフィードバックをいただきました。具体的には、Discord投稿時の項目表示順序に関する混乱が生じているとの指摘でした。
案件投稿機能には、業務時間を考慮した2つのモードを実装しています。
- 即時投稿: 案件登録と同時にDiscordに投稿
- 予約投稿: 夜中や休日を避けて営業時間内に投稿
この機能分類は好評をいただいていましたが、当初はGAS(Google Apps Script)で制御していた機能をPythonに移行する過程で後から即時投稿機能を別途実装したため、投稿時の項目表示順序がバラバラになってしまっていたのです。
GASからPythonへの移行過程で生じた技術的負債を解消するため、投稿機能の見直しを行いました。
即時投稿の表示順序に合わせることで、投稿時のみやすさを改善しました。
システム安定性の維持
改修に伴い、既存の投稿ロジックには影響を与えず、安定した動作を維持することを重視しました。
システムのダウンタイムなしで修正が完了しています。
今回の改修は、現場の声に基づく継続的改善の一環です。映像制作工房LACでは、利用者の方々の学習環境と同様に、運営側のツールについても使いやすさを追求し続けています。
案件管理アプリ、そして映像制作工房LACは今後も進化を続け、より多くの方々にとって使いやすいシステム発展していきます。現場の声を大切にしながら、技術的な改善を積み重ねることで、「動画編集で働く」という目標の実現をさらに強力にサポートしてまいります。
