映像制作工房LACについて
映像制作工房LAC(LAC)は、障害のある方々の就労支援を目的とした映像制作プログラムです。従来の就労支援事業所では地域により生産活動の選択肢が限定的でしたが、LACでは「映像制作」という新しい働き方を各地に展開し、障害当事者の選択肢を広げています。
単なるクリエイター育成ではなく、実際に企業で活躍できる人材の育成に重点を置き、障害のある方々の生活を豊かにし、未来に希望を持てるような実践的なスキルと知識の習得をサポートしています。また、就労支援事業所での新たな生産活動の提供や障害者雇用の創出を通じて、社会全体の就労環境の向上にも取り組んでいます。
Adobe Premiere Proを中心とした本格的な動画編集技術を学べる研修を全国の就労支援事業所に提供しています。
ご質問をいただきました
先日、加盟企業の支援者様より以下のようなご質問をいただきました。
「iPad Proは動画編集に使えるスペックでしょうか?」
このようなご質問は他の方々からもよくいただくため、詳しくご説明いたします。
結論:スペックは十分、ソフトウェアに制約
iPad Proの性能について
最近のiPad Pro(特にM4チップ搭載モデル)は動画編集に十分すぎるスペックを持っています:
- M4チップ搭載 – 高性能なCPUとGPU
- メモリ8GB以上 – 動画編集作業に余裕をもって対応
- 高解像度ディスプレイ – 作業効率の向上
技術的には動画編集は十分可能です。
制約:Adobe Premiere Proに対応していない
しかし、映像制作工房LACで使用しているAdobe Premiere ProのiPad版がリリースされていないため、現在のところお使いいただけません。
そのため、Windows または Mac をご用意いただく必要があります。
iPad での動画編集の可能性
Adobe Premiere Rush について
iPad用には「Premiere Rush」がありますが、
- ショート動画に特化したアプリ
- 本格的な動画制作には機能が限定的
- LAC の研修内容に対応していない
DaVinci Resolve という選択肢
DaVinci Resolve であれば:
- iPad でもフル機能版に対応
- プロレベルの動画編集が可能
- 基本機能は無料で利用可能
LACの研修カリキュラムはAdobe Premiere Proベースで構築されているため、現在のところ対応しておりません。
映像制作工房LAC としての見解
私たちの技術的見解
- 最近のiPad Proのハードウェアスペックは動画編集に十分
- 編集作業自体は問題なく行える性能を持つ
- ただし、ソフトウェア(アプリ)の対応状況に制約がある
やはりパソコンがおすすめの理由
一定のラインを超える本格的な動画編集では:
- 操作効率 – マウスとキーボードによる操作が圧倒的に速い
- 機能の豊富さ – デスクトップ版アプリケーションの方が高機能
- ワークフロー – 複数アプリケーション間の連携が容易
- 拡張性 – 外部機器との接続や拡張が豊富
将来的に「お金を稼ぐ」映像制作をするためにはパソコン(Windows または Mac)をおすすめします。
推奨環境
Windows PC の場合
- CPU: Intel Core i5 以上(10世代以降)
- メモリ: 16GB以上推奨
- ストレージ: SSD 256GB以上
- GPU: 専用グラフィックスカード推奨
Mac の場合
- MacBook Pro / iMac: M1チップ以降
- メモリ: 16GB以上推奨
- ストレージ: SSD 512GB以上
PCのスペックについてご不安がある場合、無料にてご相談を受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
まとめ
iPad Proは素晴らしいデバイスですが、LACにてスキルセットを獲得するためにはパソコンが必要です。
将来的にAdobe Premiere ProのiPad版がリリースされたり、DaVinci Resolveでの研修コースを追加する可能性もありますが、現時点ではWindows または Mac のご用意をお願いしています。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
