就労継続支援は課題山積。ならばどうする?

この記事に出てくる人

柳澤さん

株式会社8ユニット代表取締役 就労継続支援B型事業所「未来図校静岡キャンパス」を運営。障害に特化した400名以上とのカウンセリング歴により、5年後の社会的自立を目指す支援を実施。

ミネストローネ

静岡の映像制作会社 合同会社RP代表。発達障害・精神障害のロールモデルを探す「今こそ動画だ!」を運営。Adobe認定プロフェッショナル(Premiere Pro) 発達障害(ADHD,ASD)当事者。

B型事業所「未来図校静岡キャンパス」の設立背景

柳澤さんは2023年2月に静岡市駿河区で就労継続支援B型事業所「未来図校 静岡キャンパス」を設立しました。
これまで7年間にわたり就労継続支援B型事業所で支援員としての経験を積み、障害を持つ当事者やその家族の方々の相談業務にも携わってきました。
その中で、障害者福祉サービスを利用しても解決しきれない課題があることに気づきます。

福祉サービスにおける課題

福祉サービスの支援者の多くは健常者で、障害者である当事者との間に大きな溝が存在します。
支援者は当事者の気持ちを完全には理解できず、当事者も支援者に対して本当に支援してほしいことを伝えられない。
このような溝があるため、現行の制度の枠を超えた支援の必要性を感じたのです。

自分の足で歩む人生を支援するための取り組み

柳澤さんの目指す支援は単なる作業や金銭的な補助だけではありません。
就労支援B型事業所は、働きたくても働けない人に対して働く場所と機会を提供するサービスです。
その中でも、利用者様ひとりひとりが自分の人生を自分の足で歩いていけるような支援を行いたいと考えています。
そのためには、現在できることのアイデアを多く出し、具体的に実行していく必要があります。

社会的自立を目指す支援の必要性

支援を受ける人々がいつか支援がなくなったときにも困らないように、社会的自立について考えておく必要がああります。
例えば、お金の管理が難しい方には権利擁護の専門家にサポートを依頼し、今からお金の訓練を受けるようにするなど、個別の支援方法を組み立てています。

うつや発達障害(特にADHD)があると、数秒先の目先のことしか考えられなくなります。
そのため、数年や数十年先を見据えた人生設計のサポートをしてくれる支援がとてもありがたいと感じます。

障害者支援の新しいアプローチ

未来図校静岡キャンパスのアプローチは、オーダーメイドの支援方法を提供することにあります。
支援を受ける方が何をどう頼めばよいかを具体的に教えることで、その方の自立をサポートします。
これは、支援者としての知識とノウハウを活用し、個々のニーズに応じた支援を行う新しい試みです。

関連記事でも取り上げましたが、発達障害者が正しい情報を得るのが難しくなっている時代です。
公的な支援機関につなげてくれる支援は致命的な失敗を避けるという意味で安心感があります。

終わりに

柳澤さんの取り組みは、障害者支援の枠を超えた新しいアプローチを模索し続けることにあります。当事者が自分の人生を自分の力で歩むための支援を目指し、日々の活動を通して実現していきたいという強い思いが伝わってきます。柳澤さんのような支援者が増えることで、障害者支援の現場に新たな風が吹き込み、さらなる改善が期待されます。

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