はじめまして。合同会社RP 代表のミネストローネです。
この記事では、合同会社RPが何を考えて、なぜこの事業をやっているのかについて書きたいと思います。事業の詳細よりも、私たちの根っこにある考え方を知っていただければ嬉しいです。
RPという名前について
RPは「Refilling Point」の頭文字です。日本語にすると「補給基地」。
ゲームをやったことがある方なら、冒険の途中で体力を回復したり装備を整えたりする拠点のイメージが湧くかもしれません。私たちは、現実の世界でもそういう場所が必要だと思っています。何かを学びたい、スキルを身につけたいと思ったときに、安心して立ち寄れる場所。それが合同会社RPの目指す姿です。
私たちがやっていること
合同会社RPは、映像制作と教育を軸にした会社です。就労支援事業所向けの映像制作講座「LAC」を中心に、映像制作の受託、デジタルサイネージ、AI活用支援など、映像を起点とした複数の事業を展開しています。
ただ、今日お伝えしたいのは事業の中身よりも、その手前にある話です。
なぜこの仕事をしているのか
私自身、うつ・ADHD・ASDの診断を受けた経験があります。生きづらさを感じる時期がありました。そのなかで「同じように苦しんでいる人のために、自分にできることはないか」と考えるようになったことが、この会社の出発点です。
私たちが目指しているのは、すべての障害当事者が、胸を張って仕事に向かえる社会です。
人生の幸福度を決める要素はいろいろありますが、仕事はその中でも大きなもののひとつだと思っています。毎朝デスクに向かうときに、「自分はここで意味のあることをしている」と思えるかどうか。それだけで、毎日の手触りはまるで変わります。
映像制作は、そのための入り口として大きな可能性を持っていると信じています。

スキルの時代は終わると思っています
少し大きなことを言いますが、AIの台頭によって「スキルがあるかどうか」の重みは、今後どんどん変わっていくと思っています。
誤解のないように言えば、スキルがいらないという話ではありません。スキルは必要です。持っていることが前提です。ただ、スキルだけ、技術だけでは、もうどうしようもない時代になっていくとも思っています。
技術を持っていること。その上で、どういう姿勢で人と関わるのか、何を大切にしているのか、どんな場面で踏ん張れるのか。そういうものが全部混ざって、乳化するように一体になったときに、はじめて「あいつはいい奴だ」と評価される。一周回って、そこが問われる時代になるんじゃないかと思うのです。
ただ、自分が「いい奴」かどうかは、自分ではなかなかわかりません。自分がどこにこだわる人間で、何に心が動いて、どんなときに粘れるのか…そういうことは、何かに取り組む過程ではじめて見えてくるものです。
私たちは、映像制作を学ぶという過程を通じて、その「自分を客観視する」お手伝いをしたいと考えています。スキルを教えることが目的なのではなく、スキルを学ぶ過程で「自分はどういう人間なのか」に気づいてもらうことが、私たちの本当の仕事です。
「立ち止まったこと」は強みにもなる
もうひとつ、私が信じていることがあります。
メンタルをやってしまって、一度立ち止まった人が強みにできるものは何か。突き詰めて考えると、それは「立ち止まった」という経験そのものだと思っています。履歴書の空白でも、遅れた時間でもなく、すべてを一度パージして止まったという事実。それだけです。
でも、これからの時代を考えると、それは見方によっては大きな強みになり得ると本気で思っています。AIによって思考も意思決定も、これまでとは比べものにならないスピードで加速していきます。みんなが走り続けることを求められる時代に、全部を手放して立ち止まった経験がある人は、立ち止まり方を知っています。止まっても終わりじゃないことを、身をもって知っています。
それは、加速する時代において、実はとても貴重なことなのではないでしょうか。
これからのこと
RPが「補給基地」として届けたいのは、技術だけではありません。自分を捉え直すきっかけ。そして、立ち止まった経験をもう一度自分の力に変える場所。それが、私たちの考える「補給」です。
私たちはまだ小さな会社です。でも、10年本気でやれば変えられることがあると信じています。
「障害があるから単純作業」ではなく、福祉の現場が「自分を見つめ直し、次に進む場所」として当たり前に認知される未来。LACで学んだ方が、胸を張って働いている姿が全国にある未来。そこに向かって、ひとつずつ進んでいきます。